第20話 カイさんの妹がやって来た

こんにちは、ハクシちゃんです。
当ブログをご訪問いただき、どうもありがとうございます。

さて、結婚に向けて資金を貯めるべく一緒に暮らし始めた私とカイさんですが、それにあたりお互いの家族にも結婚の報告をしました。
今回はその時のお話です。

博士

今回は、カイさんの妹が登場します!
最後までお読みいただけると嬉しいです。

かい

いつも通り、関連記事は下記のリンクからアクセスできます。

この記事の内容

カイさんの妹・エムちゃん

それぞれの家族に結婚の報告をしたところ、割とすぐにカイさんの妹のエムちゃん(仮名)が会いに来てくれました。

当時エムちゃんは広島に住んでいましたが、はるばる新幹線に乗って私たちが住む東京まで来てくれたのです。


私は末っ子で、ずっと弟か妹が欲しかったので、結婚したら自分にも妹が出来るということに、密かに浮かれていたのです。
だからエムちゃんが来てくれるのを、もう何日も前からドキドキ楽しみにしていました。

さて、当日。
エムちゃんがうちの最寄駅まで来てくれるとのことだったので、カイさんと2人でに迎えに行きました。

人混みの中にものすごくスリムな、若い女性が立っていました。
どことなく、カイさんと佇まいが似ている。
遠目から見た雰囲気が酷似しています。
カイさんの女版て感じでした。

博士

も、もしかして、あの人なのでは…。

その女性は私達を見ると、笑顔で手を振って来ました。

博士

やっぱりあの人がカイさんの妹なんだ!!!

エムちゃんは、遠目から見た雰囲気こそはカイさんと似ていましたが、性格は物静かなカイさんとは対照的なようで、物怖じしなく明るく溌剌としていました。

そして間近で見ると、ものすごく美人なのですよ。
すっきりとした瓜実顔。
瓜実顔の和風美人。
目元もキリッと切れ長です。
ついでにとてもオシャレです。
背も高く、なんだか仲里依紗ちゃんみたいでした。
ほんとに仲里依紗ちゃんに似てるんですよ、義姉バカじゃないよ!

この人が私の義妹になるなんて、ほんと人生って何が起きるか分からないわ…。

エムちゃんの美人オーラに、私は緊張して完全に挙動不審に。
眩しくて正視すらできず、エムちゃんの美しい横顔をチラ見していたところ(気持ち悪くてすみません)、エムちゃんカイさんと話し始めました。

エムちゃん

いやぁ、さっき着いたけのう…。お兄ちゃん、今日は仕事しとったんじゃろー?

会話の詳細は忘れましたが、なんかこんな感じの会話です。

こここここ、これは…

亀仙人語!!!

おしゃれで綺麗なエムちゃんから繰り出される、流暢な亀仙人語!!!
(というか、広島弁)

これがものすごいギャップで、なんだか可愛いかったのですよ。
そういえば亀仙人に限らず、漫画のおじいちゃんは、何故か全員広島弁ですよね。

そしてこのあと3人でお食事に行き、そこでエムちゃんからカイさんの意外な過去が明かされるのでした。

エムちゃんが語る中学時代のカイさん

さて、この日はエムちゃんカイさん、私の3人で、近所のホテルのブッフェに行きました。

ブッフェなので、それぞれが料理を取りに行きます。

カイさんが料理を取りに席を外したので、私は美人過ぎて顔が直視できないエムちゃんと2人きりに…。
(またも私の画力の限界により、エムちゃんの似顔絵が全然美人に見えなくなっておりますが、実物は仲里依紗にそっくりの美人です。しつこくてごめんでも本当に似てるんですよ!!

内心緊張しつつも、

博士

何か話さないと、何か話さないと、挙動不審で気持ち悪いおばさんになってしまう…

と、必死で話題を探しました。
ちなみにこの間、エムちゃんはごく当たり前にリラックスしていて、普通にお料理を召し上がっていらしました。

博士

あ、そう言えばカイさんは、子供の頃エムちゃんのことを、すごく可愛がっていたって言ってたよ。
たくさんお世話したって。


はい、やっと話題が見つかりました。

カイさんはかねがね私にエムちゃんの話をしており、

・自分はずっと一人っ子で、まさか妹が出来るなんて思っていなかったから、生まれた時は本当に嬉しかった
 (カイさんとエムちゃんは10歳近く年が離れています。)
・歳が離れている上に両親が共働きだったから、エムちゃんのオムツを替えたりお風呂に入れたりしていた
・妹は、自分が育てたようなもの

と、言っていたのです。
この話をするとエムちゃんは美しい顔で、

エムちゃん

あー、家では確かにそうじゃったかも知れん

博士

家では?

エムちゃん

私ら、歳が離れてるじゃろ?
じゃけ、私が小さい時はお兄ちゃんは中学生で思春期やったけぇ、人前だと冷たかったんよ笑

と言うので、私はびっくり仰天しました。

エムちゃん曰く、

エムちゃん

お兄ちゃんは中学時代に、私の幼稚園のお迎えしてくれてたんよ。
学校帰りに自転車で来るけぇ、学ランで、坊主でよ。

博士

あら、優しい。
可愛らしいね。

エムちゃん

それが、迎えに来ても、途中まで自転車に乗せてくれなかったんよ…。
恥ずかしいみたいで、人通りが多い道だと、離れて歩けって笑

博士

えええー!!
幼稚園生にそれはひどい。
で、その時はカイさんは自転車乗ってたの?
もしも自分だけ自転車で先に進んで、妹を置き去りにしてたんだとしたら極悪過ぎるんだけど。

エムちゃん

いやいや、さすがに乗らん。
自転車は手で押して、私よりもちょっと先を歩いてたんよ。

博士

意地でも一緒には歩かないのね

エムちゃん

それで、うちは山ん中にあるけぇ。
途中から山道に入ると、『ほら、うしろ乗っていいよ』って。
そこからは色々喋ってくれたんよ。


まぁ、当時のカイさんの気持ち分かります。
私も思春期の時は、自分の家族と一緒にいるのを知り合いに見られるのが、何故だかとても恥ずかしかったから。今思うと、あの羞恥心は一体なんだったんだろう??って感じですけども。

そして今は誰にでも優しく謙虚に接しているカイさんにも、そういう時代があったのだなぁと思うと、なんだか微笑ましかったです。

カイさん側の記憶

エムちゃんからこの話を聞いていたところ、カイさんが戻ってきました。

かい

なんの話してるの?

エムちゃん

お兄ちゃん中学時代に、私を自転車で迎えに来てくれてたじゃろ?
あの時、途中までは後ろに乗せてくれなかった話じゃ笑

かい

え、俺そんな酷いことしたっけ…

エムちゃん

あと、たまに一緒に買い物に行くと、店の中でお兄ちゃんに話しかけても、私のこと完全に無視したんじゃ。

博士

うわ、かわいそう。
エムちゃんまだ小さかったのにね。

エムちゃん

小さいながらも、『えええええー!?!?』って思ってた。
家の中ではあんなに優しいのに、なんじゃこいつって笑

かい

全然覚えてない…。
傷付けてごめんね。


さて、食事会は無事に済み、この日エムちゃんは東京のお友達の家に泊まる約束をしているとのことで、お食事の後私達とはお別れしました。

駅でエムちゃんを見送った後、カイさんはものすごく深刻な思い詰めた表情で、

かい

妹のことは、ずっと可愛がっていたと思い込んでいたけど…。

かい

気持ちがすれ違っていた。

と言うので、思わず笑ってしまいましたよ。

『気持ちがすれ違う』って、こういう時に使うのか。

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