第45話 カイの長期出張 2

博士

こんにちは、博士(ハクシ)ちゃんです。

かい

こんにちは、ハクシの夫のカイです。

当ブログをご訪問いただき、どうもありがとうございます。
このブログでは、中卒の夫・カイと博士号を持つ妻・ハクシの日常をご紹介しています。
学歴差があっても、とても楽しく暮らしていますよ!

さて、前回のブログで、カイが九州支社へ長期出張することになったことを書きました。
今回はその続きです。

かい

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この記事の内容

カイ、九州へ

週明け、カイさんは九州に行ってしまいました。

ちなみに私は前回のブログにも書いたように、前日まではとても寂しく、事あるごとにメソメソしていたのですが、当日になると完全に通常運転に切り替わっていて、

博士

今日からはカイさんいないし、仕事とダイエット頑張ろ


と、自分でも拍子抜けするくらいに、1人の生活に適応していました。

そうこうしているうちに、九州に着いたカイさんから電話が来ました。

かい

もしもし
無事に九州につきましたよ

博士

良かった、今どこ?

かい

ホテルです。
九州支店の人に案内して貰って、連れて来てもらいました

博士

へー、どんなホテルでした?


実は、40日に渡る夫の九州滞在中の宿については、事前にどんなところか一切知らされていませんでした。
以前に研修に行った人の話によると、マンスリーマンションを借りる場合があるとか、会社が契約しているワンルームマンションがあるとか、様々な説があったようです。
でもどれも噂レベルでしかなく、会社から正式に通知された訳ではありませんでした。
ということで、私はカイさんがどんなところに滞在するのか、ちょっと気にしていたのです。

かい

カプセルホテルです

博士

え、カプセルホテル!?!?!?

博士

40日もそんなところで大丈夫なんですか!?


カプセルホテルは基本的には男性専用が多いので、私は泊まったことはありません。
でも長細いケースのようなところで寝ることは知っています。
1、2日だったら良いかもしれないけど、40日もそんなところにいたら、なんか体が痛くなりそうだし、そもそも寝ている時にすっと起きることすらできず、頭がおかしくなりそうな気が・・・。

と、私は自分の感覚で心配になったのですが、

かい

え、別に…
支店からも近いし、新しくて綺麗だし、お風呂も広くて良いところですよ

博士

でも、個室で立ち上がれないよね

かい

あー。
それはそうだけど、でもロビーに行けば立ち上がれますから

博士

………。

私がわがまま過ぎるのか、或いはカイさんが頑強なのか。

40日間、異郷の地でずっとカプセルホテル

という生活は、私にとっては大変なことに感じたけど、しかしそんな私の心配はよそに、カイさんはその後もずっとカプセルホテルでの生活を楽しんでいるようでした。
タフでいいな、羨ましい。

カプセルホテルの予兆

カイさんの九州出張での宿泊先がカプセルホテルであるということに驚愕した私ではありますが、よく考えてみれば、これは別に驚くことでもなんでもありませんでした。

というのはカイさんの会社は、これまでにも何かにつけてケチ臭かったからです。
例えば、給料がびっくりするほど安い。
カイさんはその会社に、吸収合併前から通算で20年くらい勤務していましたが、高卒の初任給みたいな額でした。
残業はバンバンありましたが、当然のように残業代なんて出る訳もなく、定額使われ放題でした。
こういうことについて社員の皆さんが文句を言おうものなら、会社から逆切れされるので、誰もなんも言えないのですね。

あとボーナスとかも出たり出なかったりで、大体において出なかったような気がします。
もうあまり覚えていないけど。
出るとものすごく驚いたことだけは覚えているから、原則として賞与なしだったのでしょう。

そんな感じのなかなかブラックな会社だったので、

長期出張の宿泊先がカプセルホテルである


ってことくらい、よく考えたら当然なのでありました。

むしろ事前の噂で聞いていた、マンスリーマンションだのワンルームマンションだのだった方が驚きですよね。
況や普通のホテルをや。
社員が自由に起き上がれるような環境を、この会社が用意する訳がないのです。

あ、当然のことながら、出張手当なども皆無です。
出張中は自炊もできないし、何かとお金がかかるけど、そんなことはお構いなしで、本当に1円も支給されないのですね。

この出張にあたり、会社からは恩着せがましく

「夜行バスじゃなくて、特別に飛行機で移動していいから」

とか言われたそうで、ここまで来ると潔いとすら思いましたよ。
潔いとは思うけど、でも心の底から転職して欲しい、ついでに労基に訴えて欲しい。

ちなみにカイさん曰く、この会社がドケチになってしまったのは吸収合併以降だそうで、かつては割と普通の会社だったそうです。

とは言えカプセルホテルに関しては、先述したように当の本人は全く気にしていないようだったので、別にブラックではないのかも知れません。
(私からすると大分ブラックな感じがしましたが。)

カプセルホテルの盲点


離れ離れでも、私も意外と元気。
カイさんはカイさんで、カプセルホテル生活でもとても楽しそう、ということで、安心したのもつかの間。

少し経つと、とある問題が勃発しました。

カプセルホテルでは、個室(カプセルね)の入口の仕切りはカーテンであることが一般的です。
もしかすると、ちゃんとした扉がついているカプセルホテルもあるかも知れませんが、すくなくともカイさんが滞在していたカプセルホテルの個室の入り口は、カーテンで仕切られてました。
そして仕切りがカーテンだと声がダダ漏れになってうるさいからか、個室での通話が禁止されていました。

ということでカイさんは私と電話をする時、毎回ホテルの外に出るか、またはホテル内のラウンジに行って話すことにしました。
でもホテルの外やラウンジだと人目もあるから、あんまり込み入った話はできません。
長電話やLINEなどのテレビ通話なんかも、なんとなくしにくいです。

だから毎回短い時間、極力さらっと簡潔に話すようになっていったのですね。

こんな生活が1週間くらい経つと、何かと不具合が出て来ました。
寂しいというのも勿論ありましたし、夫婦なので相談したり伝達しないことも色々あります。
毎回短い時間しか話せないというのは、とても不便でした。

博士

もしも滞在先がカプセルホテルじゃなかったら、こんな苦労もなかっただろう

とか思ったけど、こればかりは仕方ない。
ということで、ある日電話をしている時に、

博士

近いうちに、私が九州にいってもいいですか?

と聞きました。

かい

いいですね!
この辺色々観光できるところもあるし、とても良いところなので。
ご飯も美味しいですよ

日程ははっきり決めませんでしたが、第一候補は11月の勤労感謝の日あたりの3連休ということになりました。
なんとなくこの辺で私が九州に行けたら良いねということで、お互いに日程を調整することになりました。

★★★ つづく ★★★

博士

今回も最後までお読みいただきありがとうございました

かい

また次回の記事でお会いしましょう!

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