第50話 お葬式のこと

博士

こんにちは、博士(ハクシ)ちゃんです

かい

こんにちは、ハクシの夫のカイです

当ブログをご訪問いただき、どうもありがとうございます。
このブログでは、中卒の夫・カイと博士号を持つ妻・ハクシの日常をご紹介しています。
学歴差があっても、とても楽しく暮らしていますよ!

さて、ここ数回の記事で、カイの父との突然のお別れについてお話しして来ました。
今回はお葬式について書きたいと思います。

博士

年末の忙しさにかまけていたら、前回の投稿から1ヶ月以上経過してしまいました。

かい

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この記事の内容

家族葬

さて、私がカイさんの実家に到着した時には、お葬式の手筈は既に結構整っていました。
前回の日記に書いたように、既に親戚の人たちが結構集まっており、カイさんや妹のエムちゃん、お義父さんの弟さん(カイからすると叔父)などは更にその前日から来ていたので、既に葬儀屋さんと大筋の打ち合わせをしていたようです。

かい

お葬式は家族葬でやることになりました。
家族葬なんで、会場も家です。

とカイさんから言われた時に、私は

博士

そういえば母方のおばあちゃんが亡くなった時、家族葬だったな。
あんな感じか。

と、思い出していました。

ちなみに、私の祖母の葬儀に参列したのは

・祖母の兄1人
・祖母の子供3人(私の母とその兄弟)
・祖母の子供達の配偶者3人
・祖母の孫5人(私を含む)

これだけ。
全部で12人です。

祖母自身がかなり高齢で亡くなったので、例えば兄弟の配偶者などは既に亡くなっていたり、、、ということがあって、とにかくコンパクトなお葬式でした。
会場こそは市のホールを借りたものの、一番小さい部屋に全員収まりました。



一方、お義父さんは祖母よりも若いので、周りの人達もまだまだご存命であることを考えると、もう少し参列者も多いかな、と思われました。
その時に集まって来ていた親戚の人たちだけでも、そこそこの人数でしたし。


そんなこんなでお葬式本番を予想しながらも、そこからはとにかくやることが沢山あり、なんだかずっと立ちっぱなし、仕事しっぱなしで、夜中までバタバタしていました。

家族葬の現実

私が到着した夜に、お通夜をやりました。
私は親戚のおじちゃんから、弔問客の受付と香典の見張り係を任命されました。

家族葬なのでお通夜もかなり簡素化してやるのだろうと思っていた私は、当初

博士

家族葬なのに、受付なんて必要なの?
しかも香典の見張り、、、?

と内心半信半疑だったのですが、いざお通夜の時間になると、なんとびっくり。

次から次へと弔問客がいらっしゃるではありませんか!!!

博士

い、一体なぜ、、、、?
この人たちは誰、、、、?

当然ながら彼らが全員家族などということはなく、

「家族葬だって聞いたので、せめてお通夜だけと思って来ました」
という方や、
「近所なので、救急車が来たのを見ていたので、、、」
という方、
「お宅の近所のナントカさんから、亡くなったことを聞いたので、、、」
という方などなど。

なるほど、田舎では家族葬は難しいことを知りました。


家族葬の場合は、その場でご弔問をお断りすることもできるのですが、お義父さんの最期ということでご挨拶に来てくださったことを知ると、有難い気持ちになりました。
寒い中、わざわざ来てくださったのですしね。

そして結局彼らの多くは、次の日のお葬式にも来てくださいました。
自宅での家族葬のはずが、もうお客さんが多過ぎて家の中に入りきらない状態に。
この辺まで来ると、最早家族葬ってこと自体がうまく伝わってなかったのではないかと思われる。

カイさんは、

かい

いやー、会場借りればよかったですね

※一応、喪主

と、呑気に笑っていましたが、廊下に座ってご参列下さった方もいらっしゃったので、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


余談ですが、実は葬儀のあとも数日に渡って沢山の方が来てくださいました。
家族葬は確かに楽な部分もあるけど、お別れをしたい方ができなくなってしまうこともあると思うと、それはそれで難しいものだなぁと思いました。

いろいろな思い出

お葬式は、はじめてお義父さんにご挨拶をした時の客間で行いました。

あの時はとても楽しかったのに、同じ部屋で今はお葬式をしているということがとても悲しくなりました。
あのご挨拶の後で、お義父さんは私に私の苗字をプレゼントしてくださいました。

私がお義父さんの娘だった期間はとても短く、お会いできたのも2回だけでした。

かい父

カイは小さい頃、僕にそっくりだったの


と嬉しそうに話していたお義父さん。
確かに、お義父さんはカイさんは体型こそは全く違いましたが(学歴も、、、)、それでもどことなく似ていて、特に目元と性格はそっくりでした。
どちらも人見知りで口下手です。
でも不思議と2人とも暗さはなく、ただとても大人しいだけ、、、、。

なんだかとても寂しい。
もっとお義父さんのお世話をするつもりだったし、大学の話ももっとしたかったのに。
※私と義父は同じ大学出身です。

当日まで1人で普通に生活していて、突然ふっといなくなってしまったことが、まるで誰の世話にもならず、誰にも迷惑も掛けないようにお義父さんが選択したことのような気がして、そんなところまで気を遣わなくて良いのにと思ったら、また涙が溢れてどうしようもなくなりました。


お葬式の間、私はカイさん、エムちゃんと一緒に家族の席にいました。
家族席はお客さんの方に向き合っていましたが、私があんまりボロボロ泣いているので、お葬式の後でお客さんから

あなた、どなたですか?


と不審そうに聞かれましたよ、、、、。

ところで、このお葬式に来てくださったご近所の方から、亡くなったと思われる日のお義父さんの様子を聞くことができました。

その方が朝ゴミ出しに行くと、お義父さんが収集所にいて、ゴミ箱の蓋を開けて待っていたそうです。
もちろん、無言で。
とてもお義父さんらしいと思いました。

ところがその後、また別のご近所の方から

うちの子供が、ゴミの日の翌日に、お宅のお父さんがお庭にいらっしゃったのを見たと言っている

という新たな情報がもたらされたのです!

そういう訳で実際にいつお義父さんが亡くなったのかは、今も分かりません。
だから命日もはっきりせず、とりあえず便宜的に決めたのですが、もしかすると亡くなってから弟さんに見つけて貰うまで、私たちが考えるよりもずっと時間が短かったのではないかと思いますし、そうだと良いなとも思います。

★★★ つづく ★★★

博士

久しぶりの更新でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

かい

また次の記事も読んでいただけると嬉しいです!

博士

次はもう少し早めに更新します!

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